JB64ジムニーはノーマルインジェクションでどの程度までパワーを上げられそうか
将来の自分への備忘録も兼ねてます。純正インジェクターの仕様です
純正インジェクターの容量が分からなかったので、スズキ自動車さんにメールで問い合わせしてみました。
意訳するといわゆるJB64W ジムニーの R06Aエンジンのインジェクターは1本あたり
210cc/min の吐出能力でした。
JB22とかJB23ジムニーと同じですね。
(JB22ジムニー乗りの方にお聞きして確認しました)
どこまでパワーを上げたらインジェクターのキャパシティが一杯になるか
一般的にインジェクター容量から最大許容パワーを求める場合、下の簡易式で求められます。
簡易式であり、目安ですが。
最大パワー = 気筒あたりのインジェクター最大容量 × 気筒数 ÷ 6
※気筒あたりのインジェクター容量=ジムニーの場合、各気筒にインジェクター1本が割り当てられていますので、インジェクター1本の最大吐出量になります。
上記に当てはめると、105 PS(馬力)が上限です。
しかし過給機付きのエンジンなのでマージンをとって最大馬力の80%に相当する 84馬力くらいが常用できる馬力だと推測します。
つまり84馬力近くまでは、チューニングをしてもノーマルインジェクターで問題無さそうです。
おそらく社外のタービンを使ったとしても、インジェクターはノーマルでいけると思います。
後日確認しましたがIHIのハイフロータービンも対応可能です。(次の記事です)
(※お試しされる方は自己責任でお願いいたします。当方では責任を負いません。)
なお、ハイフロータービンに交換してもブローバイガスを大気解放にしていなければ車検を通すこともできますし、全くの合法チューニングです。
そもそもターボの無い車にボルトオンでターボを付けても合法です。(2024年2月時点)
メカチューンされる方もタービン交換をされる方も100馬力目安が第一フェーズかと思います。
デメリットに関しては次のハイフロータービンの記事に記載しています。
駆動系への負担、内燃機関の見直し(点火系、バルブ系)が必要になる可能性があります。
先に点火系の変更が必要になりますので、点火系がノーマルのままで行ける場合はバルブはおそらく大丈夫です。吸気の速度が音速を超えることは無いと思います。
コンピューターチューニングが必要かは現時点では不明ですが、おそらく車両を走らせるという点では問題ないと思います。
寒冷時のアイドルアップなどの諸条件全てを満たせるのかは分かりませんし、アイドルコントロールではスロットル開度のパラメーターは変わってくるはずなのでまったく問題ないわけではありません。
場合によってはアイドル回転数を上げる必要もあるかもしれませんが、手段は現時点では不明です。
R06Aエンジンのインジェクターは燃料をポートに近づけて噴射するため、ロングノズルになっているようですから、JB64のインジェクターを他車に流用できるのかは分かりません。
少なくともJB64より前のジムニーには使わない方が良いと思います。
新製品になることで噴霧性能が良くなる。または新品の性能に戻りますので全く効果が無いとは言えませんが、交換する場合は自己責任でお願いいたします。
インジェクター交換時の注意事項について
またインジェクターを交換する場合にはデリバリーパイプやインジェクターそのもののパッキンを新品に交換することを推奨します。
これらの交換もガソリンの気化(ガソリンはマイナス25度で発火というか爆発します)による爆発の危険もありますので、静電気や熱は厳禁です。
ディーラーまたは専門の業者による交換作業を依頼されることをお勧めしますが、ご自分で作業される場合は全て自己責任で交換をお願いいたします。
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