デンソー製燃料ポンプ不良におけるジムニーおよびジムニーシエラのリコールについて
ジムニーのリコール状況
DENSO(デンソー)の燃料ポンプの樹脂インペラーの品質問題に起因するリコールですが、現時点で国内380万台、全世界では1200万台を超える台数がリコールになっています。
JB64,JB74の1型にはリコール対象車種が含まれます。
該当車両を所有している場合は速やかにメーカーまたはディーラーへ連絡して対策を実施する必要があります。
参考情報:国土交通省 リコール届出番号「4947」
参考情報:消費者庁 消費者安全法に基づく重大事故等以外の消費者事故等の事故情報データバンク登録について
上記の対象車種を確認し、ディーラーから連絡が無い場合はディーラーに連絡された方が良いでしょう。
私のJB64 3型は1か月点検の案内ハガキすら来ませんでした。
おそらくメーカーもディーラーもジムニー以外の車種もリコール対象であるため、でてんやわんやな状況だと察します。
SUZUKIはリコールの多いメーカーですし。それだけ隠ぺいしていないってことでもありますが。
今回の問題では他車種で発生しましたが、「燃料ポンプ停止などの要因でエンジンが停止し、高速道路での後続車からの追突による自防事故が発生」してしまいました。
その他の問題としてエンジン停止による負圧が発生しないため、ブレーキブースターによるブレーキ踏力の補助ができなくなります。
ブレーキが効きにくい状態になります。
いつもよりも頑張って足でブレーキを踏むか、路肩に車を寄せるしか対策はありません。
サイドブレーキは油圧が関係ないのでサイドブレーキも使って減速するのも非常時では手段としては若干ですが効果があります。
それでもダメなら最終的にガードレールにぶつけて減速するしかありません。
ジムニーは電動パワステのため電力があれば問題ありませんが、油圧式の車はパワステも使えません。
重ステの車に乗ったことがありますがかなりハンドルは重いです。
路肩に寄せるのもかなり大変でしょう。
それよりも問題なのは、ターボエンジンのJB64の場合は、急なエンジン停止によるエンジンブローの危険もあります。
最近の車ですので、タービンによる圧力は抑えているジムニーですが、吸気側の羽の材質は樹脂ですので急な圧力変動によるダメージはほぼ無いとはいえ皆無ではありません。
それよりも下記の理由によりエンジン本体の方がおそらくダメージはあると思われます。
エンジン稼働中に燃料が来ないことにより「空気に対して極端に燃料が不足している状態」でエンジンを稼働するため、排気ガスの燃焼温度は一時的に上昇します。
燃焼室の温度もあがりますので、エンジンブローの可能性が高まります。
排気温度が上がることによって触媒をはじめとする排気系の部品やO2センサーも壊れるかもしれません。
燃料ポンプ問題が発覚してから年単位で経過しており、これからもリコールの対象台数が増える可能性があります。
2年経過してもDENSO燃料ポンプの問題が解決していないことから、TAKATAのエアバックのリコール同様に今後も対象車種が増えることは間違いないでしょう。
3型のジムニーはまだリコール対象ではありませんが、今後も今回のリコールの対象にはならないと言い切れない状況だと判断しています。
リコールの連絡が来たら、すぐにディーラーに連絡して対策を実施しましょう。
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