JB64ジムニーのブレーキフルードの規格は一般的なDOT3だったのでガンガン交換してもお安め。ぜひ定期的に交換しましょう。

ジムニーのブレーキフルードの規格

 メーカーのサービスデータによるとジムニーJB64WのブレーキフルードはDOT3でした。

一般的なブレーキフルードの規格です。

沸騰しにくい(べーパーロックしにく)ものを使いたい場合はDOT4やDOT5などの好きなものを使えばよいでしょう。

DOTの後ろの数字を上げると沸点が上がって沸騰しにくくなりますが、水を吸って劣化する時間が短くなります。 (水を吸いやすいです。)

DOT3なら車検ごとに交換していれば問題ないと思われます。

 

性能を上げたい場合はDOT4を使ってみることをおすすめしますが、おそらくジムニーで効果を体感することは難しいと思います。

ブレーキパッドを交換してもジムニーは体感しにくいと言われていますが、一般的にブレーキパッドよりもブレーキフルードは効果を体感しにくいです。

DOT3からDOT5にしても普通にブレーキを使う分には効果は良く分からないと思います。

 

なおアルベルやレクサスはDOT5より高性能かつ短寿命のDOT5.1が標準らしいです。

過去の経験だと、ジムニーではありませんがDOT5.1を使っていて10か月でブレーキがスカスカになった記憶があります。その時はブレーキフルードが1年持たないので半年毎に交換していました。

 

ブレーキフルードの交換を怠るとブレーキオーバーホール作業が必要になります(このページの一番下で記載しています)ので、時間と金(ブレーキフルード代の10倍以上)が飛んでいきますので、けちらずに車検毎に交換されると故障の確率は下がると思います。

ただし山でブレーキを酷使するなどの使い方をされる場合は、ブレーキペダルを踏んだ時のタッチが変わりだしたらブレーキフルードの交換を依頼してみてください。

ディーラーさんでブレーキフルードの交換は可能です。

必ず事前に電話で予約してから車両を持ち込みましょう。

 

自分で交換する場合は、フレアナットレンチと交換作業が一人であればさらにブレーキフルード交換用のワンマンブリーダーが必要ですが、保安部品ですのでディーラーにお任せするのが良いと思います。

特にリアのドラムブレーキは個人でカバーを外すのも大変です。

ブレーキフルードの交換時にはグリスアップが必要な個所があります。

忘れると錆が発生しやすいので、分からない場合はフルード交換作業は全てディーラー にお任せしましょう。

 

ブレーキ系統がサビたらオーバーホールしないとブレーキが利かないことも

 ブレーキフルードは水分を吸って性能劣化しますが、フルードが取り込んだ水分はブレーキのピストン部分をサビさせる原因になります。

ピストンの錆が酷い場合はオーバーホールキットを使ってピストン、ゴムなどを交換することになります。錆が軽い場合は磨いただけで機能を回復する可能性もあります。

 

ブレーキフルードやグリスアップなどの手入れが全くされていない場合はスライドピンの交換も必要になります。

場合によってはブレーキのマスターシリンダーのオーバーホール作業も必要になります。

 

なにより定期的にブレーキフルードを交換している場合は、全量交換しなくても良いのですが、ブレーキに問題がある場合はブレーキマスターシリンダーの中身のブレーキフルードを抜く必要があります。

徹底的にお金と時間が必要になりますので得策ではありません。

ブレーキフルードは安価なため、交換しないリスクより交換してリスクを低減する方が確実に将来の修理費用が安くなりますので、乗らなくても定期的に交換しましょう。

 

DOT3なら車検毎の交換で錆の問題は出ません。

新車から21年コンパクトカーを継続して乗っていた限りでは、車検毎のブレーキフルードの交換で全く問題が出ませんでした。ノンオーバーホールです。

これまでの経験から車検毎のブレーキフルードの交換をお勧めします。

 

なお。ブレーキホースも消耗品ですので、20年を超えて乗り続ける場合はブレーキホースの交換も検討された方が良いと思います。

ホースが固くなっていると、ちょっとホースが動いただけでヒビが入ってしまいます。

 

ブレーキパッドを社外品に変えた場合はDOTの規格を上げた方が良い場合もある

 徐々にジムニーで速度を上げて走っていて気付きましたが、やはりノーマルのブレーキパッドは若干ブレーキ性能が不足していると感じることがあります。

特に初期制動が本の若干ですが弱いと感じます。

そういった場合は社外のブレーキパッドに交換するしかありません。

多くの場合、高性能のブレーキパッドに変えた場合は耐フェード温度が上がります。

つまり運動エネルギーを熱エネルギーに変換して減速する時間を短くしているわけです。

そのため高音に耐えるブレーキパッドになっています。

そうするとブレーキフルードへの熱の伝わり方がより大きくなりますので、ブレーキフルードもDOT4や5といった高性能のものに交換しないとあっという間にブレーキが利かなくなり、本末転倒になってしまいます。

ブレーキパッドを交換してブレーキの効きが徐々に悪くなってきたと感じたら、ブレーキフルードを交換しましょう。

その際にまずはDOT4のブレーキフルードを使って様子を見ましょう。

 

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